マリ=アントワネット Marie Antoinette (フランス語)
…「『新約聖書』中の聖母マリア(「望まれた子。神の贈り物」)」「?」。
cf. 母親はオーストリア大公マリア=テレジア Maria Theresia 。よってオーストリアで
は、ドイツ語でマリア=アントニア Maria Antonia 。
マリア Maria は『旧約聖書』中に Miriam で登場し、原義はヘブライ語なら「望ま
れた子。神の贈り物」。ただし、エジプト起源説も強い。カトリック教徒であること
のしるしとして女子の名前の第一名に使用されることが多い。
アントワネットは、ラテン語名アントニウスから派生したイタリア語名アントニオ
の女性名アントニアにフランス語の愛称辞 net がついたもの。意味(「非常に重要
な?」)や語源は不明だが、第一回三頭政治のアントニウスは、「アントン Anton は
ギリシア神話の英雄ヘラクレスの息子の名前で、自分の家系はこのアントンにつなが
る」と主張したとされる(プルタルコスの『対比列伝(英雄伝)』より)。ルネサン
スの時代に、ギリシア語のアントス anthos 「花」と結びついた。